V5-6R2013とV5-6R2015など違うリリース間で設定を独立させる方法

CATIA設定

こんばんは。

自動車メーカーで導入が進み始めたR5-6R2015ですが、以前使用していたリリースを立ち上げると設定が初期化されていることはありませんか?

この原因は、CATIAの設定もデータと同じで上位互換性しか持たないからです。

古いリリースから新しいリリースには設定が保持されますが、逆の場合は設定がリセットされてしまいます。

この問題を解決するには、設定をリリースごとに別々の場所を指定しなければなりません。

 

今回はCATIAの環境変数エディタを使用して、設定していきましょう。

※このページでは、通常インストールされた「V5-6R2015」を元に作成しています。

起動中のCATIAを閉じる

変更するリリースのCATIAは必ず閉じてください。

環境変数エディタを開く

Windowsのスタートメニューから「CATIA」を開き、その中にある「Environment Editor V5-6R2015」を開きます。

 

開くとアラートが出ますが、「はい」を押して進みます。

変数を編集する

下の小窓を少しスクロールさせると「CATUserSettingPath」の項目が見つかります。

 

今回はパスを
CSIDL_APPDATA\DassaultSystemes\B25\CATSettings
と指定しました。

エディタを閉じる

変更した設定を保存するか聞かれるので「はい」を押して保存をします。

Windowsのエクスプローラーを開く

ここからは以前の設定を引き継ぐ作業をします。

エクスプローラーのアドレスバーに最初に設定が保存されていたフォルダのパスを入力して1つ上のフォルダを開きます。
例:CSIDL_APPDATA\DassaultSystemes\CATSettingsとなっていたら、
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\DassaultSystemesと入力する

フォルダを開き、「CATSettings」フォルダをコピーします。

先ほどの項で指定したフォルダに貼り付けをしてコピーします。(画像例)

今回のパターンですと上記の様になります。

CATIAを立ち上げて確認

CATIAを立ち上げて設定が残っているか確認します。

交互に違うリリースのCATIAを立ち上げて設定が残るか確認します。

 

設定が初期化されなければ完了です。

あとがき

お疲れ様でした。

少し面倒な設定でしたが、1度設定すればアンインストールしない限りは残りますので、複数のリリースを使う方には是非設定しておきたい内容です。

個人的意見だとリリースごとにインストールする際にフォルダ分けされれば良いのにと思いました。

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